一般廃棄物収集運搬業の許可は区が出すが、申請窓口は23区でひとつにまとまっている

公開: 2026-09-07|運営: ubusuna works

この記事の結論

一般廃棄物収集運搬業の許可を出す権限は、法律(廃棄物処理法第7条)では各区の区長にあります。ただし東京23区は2013年4月から申請の受付を東京二十三区清掃協議会に一本化しており、同じ会社が複数の区で許可を持つ場合、区をまたいで同じ許可番号がつくことがあります。当サイトの名簿(22区・5,406件)を商号で照合すると、全22区に許可を持つ会社は47社で、いずれも22区すべてで番号が一致していました。

誰向けか: 複数の区にまたがる事業所のごみ処理を任せる相手を探している、事業所の管理担当者

  1. 頼みたい区の名簿に、その会社の許可番号があるか(本社が別の区でも、頼む区の許可が要る)
  2. 同じ会社が複数区にある場合、許可番号が区をまたいで一致するかどうか
  3. 許可区分が「一般廃棄物収集運搬業」であって「処分業」ではないか(運ぶ許可と処分する許可は別)

23区の名簿を区ごとに開いていくと、同じ社名が何度も出てくる。当然そうなる。同じ会社が複数の区で商売をすれば、区の数だけ許可を取ることになる。

不思議なのは、その先である。世田谷区の名簿にある「第30号」という許可番号が、中央区にも、千代田区にも、まったく同じ数字で載っている。別々の区が、別々に審査したはずの番号である。

一般廃棄物収集運搬業の許可を出す権限は、法律上、区長にある。だが東京23区では、その事務を扱う窓口が2013年4月からひとつにまとまっている。名簿の数字がそろって見えるのは、このためだ。

許可を出すのは区長——だが、扱う窓口は別にある

廃棄物処理法第7条第1項はこう定めている。

一般廃棄物の収集又は運搬を業として行おうとする者は、当該業を行おうとする区域(運搬のみを業として行う場合にあつては、一般廃棄物の積卸しを行う区域に限る。)を管轄する市町村長の許可を受けなければならない。

出典: 廃棄物の処理及び清掃に関する法律(e-Gov法令検索)第7条第1項 取得日2026-09-07 https://laws.e-gov.go.jp/law/345AC0000000137

自ら運搬する事業者や、再生利用だけを目的にする者など例外はあるが、原則はこの一文に尽きる。許可の権限を持つのは、23区であれば各区の区長である。都でも国でもない。だから頼みたい区に許可の無い会社には、その区のごみを頼めない。

2013年4月、申請の受付が23区でひとつにまとまった

権限は区長にあるまま、事務の扱いだけが変わった。江東区のページにこうある。

平成25年4月から、一般廃棄物処理業及び浄化槽清掃業の許可事務は、東京二十三区清掃協議会が共同で処理している。申請や届出は区の窓口ではなく、協議会の事務局へ出す。

出典: 江東区「一般廃棄物処理業及び浄化槽清掃業の申請・届出方法について」 取得日2026-09-07 https://www.city.koto.lg.jp/381104/kurashi/gomi/73697.html

つまり、23区分の許可をまとめて申請する経路が用意されている。同じ会社が複数の区で許可を取るとき、書類の窓口が同じなら、番号が同じ並びで振られても不思議ではない。

22区・5,406件を商号で照合すると、47社が全区で番号まで一致した

ここから先は、当サイトが転記している名簿でしか出せない数字である。

東京23区のうち22区分・5,406件(2026年9月7日時点で当サイトが集計)を商号でつき合わせると、こうなった。

許可を持つ区の数会社数
22区すべて47社
1区だけ75社

この47社は、全員が22区すべてで同じ許可番号を持っていた。一致率100%である。たとえば日本サニテイション株式会社は、世田谷区第30号・中央区第30号・千代田区第30号・北区第30号・台東区第30号……と、区をまたいで「30」という同じ番号が並ぶ。

一方、1区だけで名簿に載っている75社には、比べる相手がいない。名簿を1件だけ持つ会社と、22件持つ会社が、同じ「掲載社数」の中に並んでいる。

区ごとの件数を並べると、こうなる。

区件数区件数
江東区320荒川区249
港区306江戸川区242
新宿区305練馬区242
中央区297中野区234
千代田区293台東区144
大田区284品川区140
渋谷区283世田谷区119
足立区279杉並区97
墨田区278
豊島区271
板橋区262
葛飾区256
北区253
目黒区252

「近くの業者」では選べない

許可が区ごとに要る以上、本社の所在地は判断材料にならない。事業系ごみの料金で書いたとおり、当サイトの名簿は501件が東京都の外に本社を置く。近さで選ぶ発想は、この名簿には通用しない。

頼みたい区を決めたら、まずその区の名簿を開いて、会社名で許可があるかを確かめる。全22区に許可がある会社なら、区が変わっても頼み先を変えずに済む。1区だけの会社なら、事業所を増やすたびに委託先を見直すことになる。

大田区の許可業者一覧や江東区の許可業者一覧は、区ごとの名簿をそのまま公開している。まとめて探したい場合は掲載事業者一覧から会社名で照合するほうが早い。

確認は、番号までする

社名が一致していても、許可番号までは見ない人が多い。だが番号が違えば、別の会社か、別の区分の許可である可能性がある。収集運搬の許可と処分の許可は別物で、名簿の許可区分の欄がそれを分けている。

委託先を切り替える相談は無料相談でも受け付けている。区をまたいで同じ会社に揃えたい場合も、まず名簿の番号から確認するとよい。

出典


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